それで、「家の窓の断熱強化」と「バイオマス燃料」と「太陽光発電」でどのくらいCO2を削減できたか?

集計してみました。CO2は年間2014㎏まで減らせました。2030年基準はクリヤです。

※下のグラフは4人世帯の実測データですので1人あたり平均x4で計算してあります。

4469㎏から2447㎏の減少です。減少率55%です。

暖房をペレット燃料に置き換えた事が大きな要因です。また、この間にプラズマテレビを有機ELに交換したことも多少影響しています。太陽光発電の自家消費も884kwと削減効果は大きいです。さらに総消費電力よりも売電量の方が上回っていますので収支でもゼロエネルギーの住宅になりました。

断熱窓の効果が小さく見えますがこれはあくまでも理論値で実際は隙間風の軽減等で暖房負荷を大きく軽減しています。

窓や断熱材などは基本的に維持管理にエネルギーを消費しませんのでそこを考慮すると効果は大きいです。

数年後太陽光発電の買取が終了し、昼間にお湯を沸かすようになれば余裕です。とは言っても温暖地ですので寒冷地の暖房の為にもっと減らさなければなりません。

ひとつ大切な事を忘れています。

自家用車のガソリンです。

この家では1年で1150ℓのガソリンを消費しています。

2台所有で1日1台あたり23.6㎞走ると2600㎏のCO2を排出します。(15.0ℓ/㎞換算)

北関東ではこのくらいが普通か少し多いくらいの消費量です。

自家用車だけで家の1.36倍のCO2を排出してしまいます。

ガソリンを足すとこの家庭のCO2排出量が4762㎏に増えてしまいます。

 自家用車のガソリンのCO2排出量は2030年目標値の「家庭部門」から切り離して「運輸部門」で目標設定されています。

 運輸部門は均しで38%減らす目標ですので、1リッターあたり21㎞以上走る低燃費の自動車に乗り換えるか、自動車を電動化して太陽光発電で充電する”V2H”といわれる方式に更新する方法があります。

V2Hは走行できる蓄電池として災害時用の電源としても有効です。しかしこれは再生可能エネルギー由来の電気を自動車に充電出来ればのはなしです。曇りや雨が続きますと火力発電由来の電気の需要が激増しますので供給が不安定になり得ます。この場合はわざわざ電気に変換せずに直接自動車に給油した方がエネルギー効率は良いので絵にかいた餅になります。精密な天気予報と給電通知の連携等も必要になります。

 蓄電池もあわせて今後のテクノロジーの進化に期待です。

  都市部の方は自動車を持っていないので余裕にクリアできていると思ってしまいますが負荷が無いわけではありません。電車もバスもインフラ整備時やメンテナンスにも莫大なCO2を排出をしています。

この家の残る対策は「太陽光発電での給湯」「換気による熱損失の低減」と「生活排熱の利用」と「自動車の電動化」の4つです。

それらでどの程度の削減が出来るのでしょうか、机上の空論でなく実質値で

次は地中熱と生活排熱の再利用が出来る例の換気システムの導入を考えています。こちらは太陽光発電とは違い天候に左右されずに安定してエネルギーを取得できますので更にピークを抑えられると考えています。

中古住宅に後付けはするのは工数も予算もかかりますので予定がたちません。新築時につけておくべきです。

 その前にV2Hシステムになる可能性もあります。迷います。

 

環境事業部 関口崇 たたき台の中古住宅と電気の使用料やガソリン消費量は自宅の実測データです。