CO2排出量2030年基準を達成できたのか?

【資料について】

 

ここに記すデータは全て実測データです。

理論値ではありませんが立地や建物の向きなどで異なります。当然ライフスタイルによっても変わります。テレビがプラズマなのか液晶なのかでも異なりますし、ドライヤーの使用頻度や除湿器や暖房の手法等でも数値が大きく変わってきます。



左と下のグラフはクリックで拡大します。

 左から順に2013年の家庭のCO2排出量の平均は6360㎏。

 現在の建築物省エネ法基準スレスレの住宅では4337㎏。

 2030年基準の2013年の66%削減した基準値は2160㎏

 当該物件のCO2排出量は2062㎏ですので達成です。

しかしこれは温暖地のデータですのであと25%程度減らさなければなりません。人口減も加味するともう少し余裕はあるかも知れませんが

 ※左のグラフは4人世帯の実測データですので1人あたり平均x4で計算してあります。




 左のグラフはクリックすると拡大します。

 

当該物件は現在の建築物省エネ法の基準に対してCO2排出量を52%の達成率です。

(現在の省エネ基準よりも52%少ないエネルギーで生活出来ている。)

 

2030年基準に対しては4.5%の達成率です。 

排出量の内訳は左のグラフの通りです。

オール電化の住宅の為ガスや灯油は含まれません。

冬季の暖房は殆どペレットストーブです。木質ペレットのCO2排出量における優位性は断トツです。



左のグラフはクリックで拡大します。

2030年基準達成に影響した削減効果の内訳は左のグラフの通りです。

太陽光パネルの恩恵は大きいです。計算値よりも実測値の方がCO2排出量削減に大きく貢献しています。

木質ペレットはエアコン暖房に対して大きく削減効果を発揮しました。

断熱窓の効果も数字にするとてき面です。

断熱窓は追加で燃料や交換部品が発生するものではありませんのでコストパフォーマンスが良いです。

その他47%の内訳は以下の理由と考えます。

1)気密性の高い躯体で暖房時に隙間風による寒さを感じない為に計画的に暖房が出来る事はかなり大きなポイントです。

2)日除けタープによる夏季の日射遮蔽

3)照明器具のLED化
4)その他塵積 



この家では1年で1150ℓのガソリンを消費しています。

2台所有で1日1台あたり23.6㎞走ると2668㎏のCO2を排出します。(15.0ℓ/㎞換算)

北関東ではこのくらいが普通か少し多いくらいの消費量です。

自家用車だけで家の1.24倍のCO2を排出してしまいます。

ガソリンを足すとこの家庭のCO2排出量が4730㎏に増えてしまいます。

 自家用車のガソリンのCO2排出量は2030年目標値の「家庭部門」から切り離して「運輸部門」で目標設定されています。

 運輸部門は均しで38%減らす目標ですので、1リッターあたり21㎞以上走る低燃費の自動車に乗り換えるか、自動車を電動化して太陽光発電で充電する”V2H”といわれる方式に更新する方法があります。

V2Hは走行できる蓄電池として災害時用の電源としても有効です。しかしこれは再生可能エネルギー由来の電気を自動車に充電出来ればのはなしです。曇りや雨が続きますと火力発電由来の電気の需要が激増しますので供給が不安定になり得ます。この場合はわざわざ電気に変換せずに直接自動車に給油した方がエネルギー効率は良いので絵にかいた餅になります。精密な天気予報と給電通知の連携等も必要になります。

 蓄電池もあわせて今後のテクノロジーの進化に期待です。

  都市部の方は自動車を持っていないので余裕にクリアできていると思ってしまいますが負荷が無いわけではありません。電車もバスもインフラ整備時やメンテナンスにも莫大なCO2を排出をしています。

この家の残る対策は「太陽光発電での給湯」「換気による熱損失の低減」と「生活排熱の利用」と「自動車の電動化」の4つです。

それらでどの程度の削減が出来るのでしょうか、机上の空論でなく実質値で

次は地中熱と生活排熱の再利用が出来る例の換気システムの導入を考えています。こちらは太陽光発電とは違い天候に左右されずに安定してエネルギーを取得できますので更にピークを抑えられると考えています。

中古住宅に後付けはするのは工数も予算もかかりますので予定がたちません。新築時につけておくべきです。

 その前にV2Hシステムになる可能性もあります。迷います。

 

 関口崇 たたき台の中古住宅と電気の使用料やガソリン消費量は自宅の実測データです。